キラメキを食べたい

ミーハーの戯言

さまざまな青

私にとって今年の色こそ青だった。今までの推し遍歴を辿るとオレンジや黄色や赤色が主なイメージカラーであり、寒色系、ましてや青とは無縁の日々を送っていた。しかし、今年に入ってから青に包まれる生活を送るようになった。これは新たなる自担の誕生や贔屓の門出を想い、新調の度に青色を選んで買っていたからである。具体例を挙げるとキリがないが、スマホケース、ワイヤレスイヤホン、ロングスカート、冬物ジャケット、などなど…。今年、私が熱を上げて推していた方々は軒並み青いオトコだった。美弥るりかも、海堂飛鳥もとい藤原丈一郎も、そして和田雅成も。美弥るりかこそ数年前から推していたが、藤原丈一郎と和田雅成は以前から名前は知っていたものの二兎を追うように同時期に推し始めるとは夢にも思っていなかった。さらに、私は4月始まりの手帳を買う際に「今年の色」を定めて色を選んでいるのであるが、今年は理由もなく水色のスケジュール帳を買っていたことが今のこの状況を予知していたように感じて我ながら面白い。如何にも「今年は青いオトコに狂わされる運命である──。」というナレーションが入っていたかのようだ。

そこで、今年の締めに今年の推しを振り返っていこうじゃないか。色と結び付けながら。

 

  • 美弥るりか

美弥るりかは瑠璃色*1としか言いようがない。私は瑠璃色の伝説を間近で見た。美しかった。思うところは多々あったものの(このタイミングか*2、とか、この作品が集大成扱いとは…*3、とか)私にとって最高のタカラジェンヌは美弥るりかただ一人で、退団日以降は私はもう死んでいる(ヅカオタとして)と思いながら生きている。退団後は少なくとも"男役"ではなくなり、どのように生きるのか未だに分からないため静観。が、男役ではなくなったのは確かである。退団公演期間中は当社比で狂ったようにヅカオタ業に勤しんでいた。男役・美弥るりかの姿はもう金輪際見られないという事実に基づいて。それ故に狂っていた。春から初夏にかけて青いオトコの最期の姿を一瞬たりとも逃さない想いで生きていた。6月9日のことは昨日のことのように思い出せる。それくらい、男役・美弥るりかが好きだった。これから先のことは分からない。ただ、男役・美弥るりかを失ったショックは大きく、心にポッカリと空いた穴を埋めるように違う青いオトコを追い始めるのであった、、、

 

退団発表の時点で退団後には並々ならぬ喪失感を抱くことは分かりきっていた。6月9日がXデーとなる、延命措置を取らなければ。その発想で追い始めたのがちょうど大学受験終了直後に生まれたバーチャルジャニーズプロジェクトである。当初は毎日配信であったため毎晩あすかなを浴びていた。わりと早い段階で海堂飛鳥くん、良(よ)…と思った。2人目の青いオトコである。海堂飛鳥、高校一年生、モチーフカラーは水色、趣味はスポーツ観戦(特に野球)と舞台観劇。あしゅかぴこと海堂飛鳥はスカイブルー*4ベビーブルー*5のように淡く優しい印象だった。あしゅかぴの序盤のキャラクターは「尊先は中島健人佐藤勝利(14)です!」みたいな目指せ!キラキラアイドル☆正統派美少年であったため(徐々に中の人の素が漏れ出してイングリッシュ飛鳥だのバブあすかだのヤバヤバコンテンツが生まれてしまうのであるが)藤原丈一郎に対しては相方の演じる苺谷星空と違い中の人らしくないキャラでいらっしゃって…と遠いジャニオタとして思っていただけだった。が、次第に海堂飛鳥の"声"に惹かれるようになる。"声"の持ち主こそ中の人・藤原丈一郎なので、これはもう追わざるを得ない。

最初のうちは中の人への感情として「いつもお世話になっております、ご多忙だと思いますがお身体だけは気をつけてお過ごしください」が大半を占めていたが、忘れもしない、WiNK UP6月号でオレは中島健人がほんまもんのアイドルやなと思う*6オレ、ほんまはアイドルバリバリで「Sexy Rose…」とか言いたかったんやけど、なぜかこうなってしまった(笑)*7との発言を見て、深淵を覗いた気持ちになってしまった。つまり、藤原丈一郎のアイドルとしての憧れこそ、私が抱いた海堂飛鳥の第一印象そのものであったのである。ヤバい。トドメを刺したのがジャニーズJr.の東京ドーム公演で、SixTONESSnowManのデビュー発表直後にダイヤモンドスマイルを歌い、その際に目に涙を浮かべながら笑顔を見せていた(ように私の目には映った)藤原丈一郎を見て、完璧に絆されてしまった。次の日にはジュニア情報局に藤原丈一郎名義で入った。藤原丈一郎もなにわ男子でメンバーカラーは青であるが、彼自身は海堂飛鳥と少し近しい、薄群青*8だと思った。初々しいあしゅかぴと比べるとほんの少しだけ今までの経験や悔しさが滲んでいる。報われるべき存在である。もはや応援とか仮想恋愛とかそういう次元ではなく、ただただデビューを掴み取ってトップに登って売れなきゃ困る。ここまで一般的なファン感情が欠けている想いを寄せるようになったのは純粋にそう思っているから、というのもあるが、実際になにわ男子さんがめちゃめちゃ売れていてチケットがめちゃめちゃ取れず、ファンとしての自我が全く生まれてないからでもある。故に、当初の目的であった延命には成功したが、ラストデイ直前期のドーパミン出まくり太郎の状態を保ち続けるのに藤原丈一郎は向いておらず、結局のところ退団後は鬱々としていた。そんな矢先にまた別の青いオトコの存在を思い出したのである、、、

 

  • 和田雅成

和田雅成の存在は前々から知っていた。数年前、うたプリを一般人程度に嗜んでいた私は、ある日突然、既に2.5に狂っていた知人から『天下無敵の忍び道』のディレイ上映会のチケットを渡された。どうやらトークショー付きの回とそうでない回があり、後者のチケットを余らせまくったらしい。軽率ミーハー侍として劇団シャイニングという概念を理解ったのみで映画館へ向かい、ペンラも何も持たずただただ映像を楽しんでいた。ST☆RISHの中では聖川担である私*9は初演で自担が演じた真影役の方を中心に見た。顔が好みだった。ヅカオタとして月城かなとみあると思った。あてがきだった初演に沿って再演でも真影のイメージカラーは青であった。その青いオトコこそ和田雅成である。上演終了後にチケ主から真影役の名前を聞き、とりあえず彼の名前をマイナタリーでフォローし、当時レポーターを務めていた猫のひたいほどガイドというテレビ神奈川のクソご当地情報番組の毎週録画を始めた(HDDの容量オーバーで数回しか取れなかった)しかし、受験生となった身では観劇のタイミングも合わず、マイナタリーからのお知らせで和田雅成の動向をなんとなく知るような期間が一年ほど続いた。

春、大学受験も終わり、和田雅成の存在を思い出すも出さないもとりあえず映画刀剣乱舞のレイトショーに行けば良かったのであるが、いかんせんその頃は海堂飛鳥の飛鳥クルージングルームを中心に生活を送っていたため普通に干した。配信時間と上演時間がダダ被っていたのでやむを得ない。そして美弥るりかラストデイまでガムシャラに突っ走り、突然の虚無。虚無虚無プリンとなったオタクは刺激を求めて『うたのプリンスさまっ♪マジLOVEキングダム』へ"入国"。うわ〜やっぱり聖川真斗カッコヨ〜と感じた瞬間、前述の劇団シャイニングとやらを思い出した。そういえば和田雅成とかいう青いオトコ、おったな…。で、この頃の和田雅成は刀ステをこなしつつ『サクセス荘』と『REAL⇔FAKE』を同時期に撮っていたため在宅オタクのミーハーに優しい世界が出来上がっており、とりあえず両方の深夜ドラマを録り始めた。『サクセス荘』で和田雅成が演じたゴーちゃんは荒牧慶彦演じるサーと名コンビであり、『REAL⇔FAKE』で和田雅成が演じた瀬名征行は荒牧慶彦演じる牧野凪沙と精神的シンメトリーであった。和田雅成と荒牧慶彦はシンメ、覚えた。ゴーちゃんはガチマジの素に近く、人となりをあまり知らない初心者としては非常にありがたかったが、オタクとしての火が着いたのは瀬名征行であった。まあ、シンメシンメしてるれっきとしたシンメはジャニーズ以外のアイドルではかなり珍しいので、それだけで魅力的だった。そして瀬名征行のメンバーカラーも青であった。マドンナブルー*10っぽい。少し憂いのあるイメージ(あくまでもイメージ)とにかく、暇つぶしには最適で、美弥るりかやマリウス葉とは別の枠で顔面がどストライクで、そして宝塚から2.5へのジャンル移動も悪かぁないなあと思い、とりあえず生で観てみようと思った。

その初めて生で観た役も青いオトコであった。F6のカラ松。サファイアブルー*11のように目を見張るほど綺麗。惚れかけているオタクを沼に突き落とすには十分すぎるキャラクターだった。そもそも、本当にお顔が綺麗だった。というかF6全員がびっくりするほどルックスが良かった。楽曲もエイベのパワーを感じる仕上がりで最高だった。根がSexy Zoneのオタクだからか衣装を含むビジュアルと音楽面さえ良ければ最強のアイドルだと感じてしまう。松ステに入った日から今日まで夢見心地である。本人に惚れているのか役に惚れているのか役の雰囲気を纏った本人に惚れているのかさっぱり分からないが(1789の美弥アルトワでも生じた現象)推していてハッピーなんだからそれでいいじゃないか。うん。

 

 

と、まあ、今年一年間はこんな具合であった(どんな具合?)ブレブレにも程がある怒涛の推し遍歴を辿っている。今年は狂ったように追ってからの静観、遠くからひっそりと見守る、いきなり推し始める、の3パターンでお送りしていましたが、そもそも本命のマリウス葉の露出が少なかったのも遠因なので、来年こそはSexy Zoneという自ジャンルは自ジャンルで楽しく過ごしつつ上記の他ジャンルは他ジャンルで美味しいところだけかじってヘラヘラ笑いながら過ごしたい、、、そしてこれ以上は沼を増やすと金銭的に死ぬのでこれで満足する体になってほしい(完)

*1:瑠璃色 るりいろ #1e50a2の色見本とカラーコード - 和色大辞典

*2:個人的にはカンパニー上演決定直後に原作を読み進めて高野悠自体から退団フラグを感じ取っていたため、カンパニーの集合日に退団発表が出なかった時点で「ここからはボーナスステージ!」と思っていた。が、大学入試期間真っ只中に退団発表を喰らって普通にメンタルが死んだ。結局ボーナスステージ期間の雨に唄えばもエリザもアンナカレーニナも受験勉強との兼ね合いで観れてないから、、、

*3:クルンテープは良かった(クルンテープは良かった)

*4:スカイブルー sky blue #a0d8efの色見本とカラーコード - 洋色大辞典

*5:ベビーブルー baby blue #bbe2f1の色見本とカラーコード - 洋色大辞典

*6:『なにわ男子 りゅちぇのアイドルLesson!』にて、道枝×大西×藤原 Cross Talkの中盤あたりでの発言

*7:SnowMan・TravisJapan・なにわ男子の魅力検索!』にて、「グループの〇〇担当です」での発言

*8:薄群青 うすぐんじょう #5383c3の色見本とカラーコード - 和色大辞典

*9:厳密にはレンマサ信者でどちらかと言えば真斗派、というだけであり、これは非セクラバが言うやっぱりシンメといえばふまけんっしょ〜!どっちかで選ぶならケンティーやな、ぐらいのスタンスなので深い意味も無ければ担当らしい行いも務めておりません

*10:マドンナブルー madonna blue #00608dの色見本とカラーコード - 洋色大辞典

*11:サファイアブルー sapphire blue #0068b7の色見本とカラーコード - 洋色大辞典